葉子・セクシャルモデル・27歳 「女性のロリコンっているの?」

本日は幼女ものが好きだという女性、葉子さんにインタビューをしてみました。
わけあって幼いころから裸一貫でモデルをされている彼女。自分の半生や、現在のジュニアアイドルやかつてのティーンモデル大流行、そのほか様々な思いについてお話してくださいました。

ツカサ 「じゃあ最近のお気に入りは?」

葉子 「久保田あさみちゃんかなあ… まあジュニアアイドルって、実年齢はさだかじゃないけど、要は見た目が大事。十分十代に見えればオッケー」

ツカサ「なるほど。でも女性のロリコンって少ないんじゃない?」

葉子 「そうみたい、というかネットで検索してもロリコンは男性ばかり。女性が若い子や小さい子、しかも女の子を好きっていうのは珍しいんじゃないのかなあ。でも町田ひらくのファンは女性が多いって」

ツカサ 「そうそう、噂では半分以上女性ファンだとか」

葉子 「うん、だからね、おそらく男性が女の子を見る目と、女性が女の子を見る目、嗜好の対象だとしてもだいぶ違うと思うの」

ツカサ 「どういうふうに違うんだろ」

葉子 「男性は女の子とエッチしたいと思ってるけど、わたしはそうは思わない。児童ポルノを見て楽しむだけ。実際目の前に、例えすごい美少女がいたとしても、ああかわいいね、と一般成人女性の視点でしか見られない」

ツカサ 「健全ですね 笑」

葉子 「だってわたし、ヘテロだし 笑」

ツカサ 「じゃあ、小さい男の子は?」


葉子 「興味ないなあ。あくまでも女の子」

ツカサ 「それはなぜに?」

葉子 「うーん…美少女と見まがうような美少年だとしても、やっぱりちんこがあるからかなあ、萌えないのよ。ワンピースを着てて、脱いで、実は女装子でしたってなったら、やっぱりがっかりする。あくまでもわたしが見ていて萌えられるのは、脱いだときにちんこがないつるつるまんこの女の子」

ツカサ 「自分の幼少のときに重ねているってのはある?」

葉子 「あるのかなあ、たしかに8歳のころからモデルはしていたけど、もうそのときはお母さんのためとか家のためとか、子供らしくない思いでいっぱいで、そんな状態でカメラに向かって笑顔で振舞ったりしてちぐはぐだったから。今になって振り返っても、わたしの人生でないような気がする。映像で思い出したとしても、どこかの素人がビデオカメラで撮ったような」

ツカサ 「じゃあ、当時の自分を認める作業なのかなあ。仕事は楽しかった?」

葉子 「楽しいときもあったよ。とくに最初は。普段は着ないような服を着たりして、カメラマンも女性だったし、スタッフって言ってもほんの少数だけどみんな優しかったし。ただ、父がいなくなって生活が本当に苦しい時期だったから、母のいらだちが今でも鮮明に思い出せる。それは辛かったなあ」

ツカサ 「大変だったね、とわたしが言えるような立場じゃないけど…」

葉子 「あ! それは大丈夫、なんか今では本当いい経験だったって思えるし。わたしは本当インディーズでしかやってなくって、西村理香ちゃんや倉橋のぞみちゃんのことを後年知って、すごいなあと。あんだけメジャーで有名になってしまったら、羨ましかった反面、きっと今の自分は別人になってしまっただろうから」

ツカサ「どういうふうに?」

葉子 「そうだねー、欲が強いから、いろいろがつがつしてしまいそう。あ、もちろん有名モデルの子たちががつがつしてるっていう意味じゃなくて、わたしの場合はね」

ツカサ 「当時のモデルは、結局何年くらいやってたの?」

葉子 「中学の終わりまで。一人の同じ子がたくさん作品に出ちゃうと、有名になっちゃったりするでしょ。だからわたしは、わざと顔を隠して出演したり(つまり体だけ)、別人のようにメイクしたりウィッグつけたりして出てた。でもマニアな人はわかってたと思うけど 笑」

ツカサ 「それはやっぱり、家庭のために?」

葉子 「母は結局中1のときに再婚して、貧乏状態からは抜け出したんだけど、今度はわたしがいろいろほしい年齢になってしまって。一度は辞めた世界だったんだけど、当時のスタッフの人から連絡をいただいたりして、また出演したんだよね。ほら、ちょうどお金ほしい子が援助交際するみたいに。中学に入ってからは、嫌なことも結構あって。で、辞めたいなあというときに母が再婚したけど、それも原因でいさかいが起こることもあって。新しい父にもなんか馴染めないし、反抗の気持ちもあったんだと思う」

ツカサ 「そのときお母さんは何か言った?」

葉子 「言わなかったなあ。最初は自分がわたしに持ちかけた話だから。でも、いい顔はしてなかった。当初からえぐい撮影はあったし、年齢を重ねたらエスカレートするのはわかりきってたから。でも、やった。もう恥ずかしいとか辛いとか越えてしまって、最後は根性だ! って撮影の前にぐっとガッツポーズしてた 笑」

ツカサ 「強いね」

葉子 「それしかない生き方って、受け入れないといけないから。でも、だから今どうしてか少女ものにはまってるんだよなあ」

ツカサ 「今流行のジュニアアイドルのDVDを少し見てみたんだけど、結構きわどいよね」

葉子 「わたしのときはもっときわどかったよ 笑。 わたしは見るぶんには、きわどいほうが好きだなあ。本当はAVで女優がやってるようなポーズを、ローティーンの子がやってる。不可能であるはずのことが、テレビの中で起こってる。それって、ちぐはぐだけど驚きと興奮が一緒にやってきて、なんて言っていいかわからないけど萌える」

ツカサ 「萌えなんだね 笑。ということは、二次元への憧れと近いの?」

葉子 「あーうん、そうかも。二次元、漫画でも幼女少女ものが好きなんだけど、より背徳さが漂ってるからかも。本来セックスをする年齢じゃない女の子たちが、ちんこに触れたり舐めたり挿入したりしてる。現実世界にありえないことだから、余計に萌えるのかも。現実世界では犯罪でしょ。犯罪しようとも思わないし」

ツカサ 「おっしゃるとおりです。たまに少女や幼女が被害者の事件が起こるけど」

葉子 「あれってさ、フィクションへの憧れを自分の身にふりかかることとして間違って認識してしまった結果だと思うんだよね。所詮憧れは憧れのままでいることが大前提の世の中なのに。まあ、性風俗があるように、働く女の子がローティーンの店とかあれば犯罪も少ないかもしれないけど、やっぱり世の中の摂理云々の前に健全な児童を育てる社会としての日本を世界にアピールしなきゃならないから、無理だよね。子供は守られるべき存在ってのが当たり前だし」

ツカサ 「でも、守られるべき年齢のときに守られなかった女の子たちもたくさんいる。子供は選別する能力がないから、保護者に守られなければならないってのが定説だけど。どうなんだろうね、事件とか見てると教師と真剣交際してた中学生とかがとりだたされたりして、教師がつかまったりして」

葉子 「うん、あれってなんかおかしいよね。小学生だって恋はする、中学生だってセックスするさ」

ツカサ「なのに相手が大人というだけで、子供はだまされた、となる」

葉子 「悲しいよね。ここだけの話、中学生のとき友達の家庭教師と付き合ってた 笑」

ツカサ 「なぜ友達の家庭教師とつながりが 笑」

葉子 「友達が家庭教師と遊びに行くって言うからついていったら、何か意気投合しちゃって」

ツカサ 「その家庭教師は何歳だったの?」

葉子 「えーと…当時医学生だったから、23歳くらいだったかと。で、わたしが14歳」

ツカサ 「9歳差か…大人だったら全く問題ない年齢差なのにね」

葉子 「そう。中学生でも、わたしはすごく彼が好きで。彼がわたしをどれくらい好きだったかわからないけど、この場合重要なのは中学生のわたしでも真剣に大人を愛せるってとこなんだよね。親が指示したから好きになったんじゃない、自分で判別して選んだ恋愛。なのに、もし当時それが周りの人間に発覚したとしたら、彼は捕まってたんだよね。おかしな話だなあ」

ツカサ 「おかしな話だよね。学生時代に先生と先輩が学校公認で付き合ってるってのもあった。それはまあ真剣交際が認められてたって話なんだけど」

葉子 「そうあるべきだよね。そうもいかないだろうけど」

ツカサ 「うん。小学生のときは、すごく人を好きになったし、セックスだってしていいと思ってた」

葉子 「自然な気持ちなのにね」

ツカサ 「そうそう。避妊とかそういう問題が絡んでくるから、問題としてとられるんだろうけれど、それなら性教育を徹底すればいいと思う」

葉子 「ことに日本は性教育してるようで、まったくしてないよね。恥ずかしい話、挿入してからの流れをしばらく知らなかった」

ツカサ 「わたしも! セックスっていう行為の名前はわかったし、ちんこを挿れるってのもわかったけど、ピストンして射精してそれではじめて完了ってのは後々知った」

葉子 「そこまで教えなきゃ。たとえ幼いころにレイプされたとしても、ほとんどの子は性教育を受けた年齢だとしても何されたかわからないんじゃないの。だからキスして妊娠って思っちゃう子がいたり、外出し中出しゴムつきセックスの違いがわからない子がいたりするんだと」

ツカサ 「そうだよね。きっちり教えてほしいと思ったよ」

葉子 「で、また話に戻るんですが 笑」

ツカサ 「はいはい 笑」

葉子 「たまにね、そういう小さい子の画像をアップする掲示板とか見ると、本当海外の幼い子たちがポージングしてるものとかあって。やっぱり子供たちが大人のかわりに稼がなきゃならないっていう現状はどこにでもあるんだなあと。むしろ、海外のほうが多いんだろうね」

ツカサ 「みたいだよね。梁石日の『闇の子供たち』を読んだんだけど、悲惨。ああいう状態におかれている子供ほど、守られるべきだよね」

葉子 「本当に。わたしが映画を観たんだけど。さすがに萌えはなかったなあ。でも、わたしが見た写真の子供でも、おそらくいやいやモデルやってる子もいるんだろうと思ったら、やっぱり悲しい」

ツカサ 「まあ、好きでやる子はほとんどいないだろうね。というかポルノグラフィに出ている海外の子供は、逃げる場所とかないんじゃないかなあ」

葉子 「万が一にも、好きでやってる子がいたとしても、それはわからないし。トレーシー・ローズとかは若かったよね」

ツカサ 「あ、名前だけは知ってる。彼女は好きでやってたんだろうか」

葉子 「どうだろう。でもなんか楽しそう、ってのは印象にある」

ツカサ 「真面目な話になってしまったけれど、需要があるかぎり供給は堪えないわけで、強要すべきではないと思うんだ。別世界、二次元、外の世界の出来事だと思って萌えるのは各々の勝手だけれど、複雑だよね」

葉子 「複雑。そういうのを見るのが好きでも、この子たちは実在してるんだと思った瞬間に萌えが消える。そういう意味でも、二次元ロリが一番安全に萌えを感じられる」

ツカサ 「無理な話だと思うけど、子供も大人なみの判別能力が備わって、かつモデルをしたいと思ったらできる、したくないならノーと言える現実があるといいのに」

葉子 「無理だろうね 笑。まあ犯罪はいけない、ということで」


* 感想
 ロリは萌えるけれど、ポルノグラフィやビデオの場合、その向こうには確実に生身の子供たちが存在しています。好きだけれど、その子たちの存在をリアリティとして感じられないから楽しめる。リアルに持ち込もうとしてしまうと犯罪。それは当然だけれど、思うのは不幸な子供が世界中からいなくなってほしいということと、嗜好は嗜好で存在するので、二次元が一番安全ということ。二次元が児童への猥褻を助長させるなんて、一概には言えないと思いました。虚構と現実の区別がつく大人が増えますように。そして、真剣に恋愛している未成年と成人のカップルが、不幸な道を辿りませんように、と願うばかりです。

沢井・コンピュータ関係・38歳「羞恥プレイとはひとつのケース。排泄は有効な手段です」

チャコールグレーのスーツは少し光沢があり、銀縁のめがねがそれとあわせてキャリアを語っているようだった。温和な笑顔、しなやかなしぐさ。けれど瞳にはサディスティックな光が灯っているのを見逃さない。SMにスカトロも取り入れたりする、ということを以前聞いていて、排泄物とプレイや愛をつなげることのなかったわたしは興味を抱いた。仕事でお疲れの沢井さんはネクタイを少し緩めてから話し出した。

沢井 「元々、スカトロとはどちらかというと出した後からがスタートという印象があり。
私の場合はSMという範疇で、羞恥系と呼ばれるプレイを得意とするものです。 
大きく分けると責め系という残虐な構図を好む方と、官能系というみだらなさまを好む方に分かれる…。というのがSから見たSM的構図であると考えています。
SMとは主と従、支配と服従、罪と拘束など、メリハリのはっきりした構図を好みます。そういった意味で、社会通念上の徳と背徳のギャップが快楽の源泉…と」

僚 「なるほど、責め系と官能系の二大勢力なわけですね」

沢井「そうですね。SとMというのは、ありたい姿が被虐、加虐という構図を求めているのはなんらかの精神的な心模様かとそんなふうに考えています。幼少期にインプリンティングされた構図、それを最初にもとめたときから、実はその人に隠された本質…それはSMを求めるという精神的ななにか…がすでにそなわっていた…のかも…なんて思います。
と…すいません。脱線しがちですよね…あとでまとまらなくなったら大変 笑」

僚 「いえ、もっと語っちゃってください 笑」

沢井 「ではお言葉に甘えて。少し話を戻すと。例えば尼僧を辱めるという構図は徳のある女性に背徳の限りをつくしたいという思いが強い。この責めと官能の対比は昭和の「奇譚倶楽部」を飾ったふたりの縄師がいたことからもわかります。そしてその縄師さんが海軍出身=官能 陸軍出身=責め であったエピソードもありSM世界の定番的対比かと思ったりします。そんな構図の中では官能の中に辱しめという羞恥の様子を冷徹に観察することに性的興奮を覚える自分を発見しました」

僚 「え、軍隊の中でも系統がわかれるんですか?」

沢井 「陸軍の縛りは「解けてはいけない縛り」海軍の縛りは「沈没などのときにそれを即座にリリースできる縛り」…海軍は色男、陸軍は猛者…そんなところでしょうか?」

僚 「おもしろいですね。そこに空軍がないところも日本らしいというか」

沢井 「直接的ですからね。空軍と縄というのはあまり結びつかないですよね。もともと羞恥系とは恥ずかしがらせ、焦らせ、そのさまを楽しむことで同時に相手の快感を最大化するというパラフィリアの一種かと…。(パラフィリアとは様態に性的興奮を覚える人のことでモノにおぼえるフェチとは少し違ってとらえられたりします)」

僚 「相反することをしているようで、実はつながっている。SMとはそういうものが根源にありますが、パラフィリアの一種だと思われるのは、やはり矛盾という点で、でしょうか?」

沢井 「矛盾ではありません。SもMも偏差みたいなものだと思います」

僚 「偏差値、ですか」

沢井 「五十という平均値的な部分にあまり感動をおぼえないのが本当の意味でSM的というか…精神的な病巣なのかもしれませんね。欧米ではキリスト教という一神教のもとに善悪の区別がはっきりつきます。社会通念が人間のもっている本質的な欲望を善と悪に分かっていて、その両極端を同時にもとめ、どちらでもない世界に興味をしめさないのかもしれません。偏差を簡単に言うとそんなイメージ…でしょうか…」

僚 「ああ、だから偏差値五十には魅力がない、と」

沢井 「魅力がないというより…単なる肉体的なセックスよりももっとほかの感覚を総動員してトランスするのがSMだと思うのですよ。それは縄、鞭、蝋燭に限った話ではなく肉体的接触がなくてもイクということも場合によってはありえるというのは、まぎれもなく、脳の感覚を総動員して、なんらかの情報を処理した結果のトランスということになります」

僚 「本来ならセックスで得る快感をSMで得るわけですから、たしかに普通では成り立たないですね」

沢井 「ええ。SM的なプレイとして縄、鞭、蝋燭を利用することは誰にでもできます。ただ、その意味合い…虐待的行為が快感につながるという変換ロジックを誰しもが大なり小なり持っているとしても、それに執着する度合いも人それぞれかと」

僚 「誰しも、ですか。興味深い」

沢井 「だって誰だって手錠や手を縛ってのセックスくらいは、おためしでやってみて遊びとして盛り上がってるはずだと思うんですよね」

僚 「たしかに」

沢井 「その中で、排泄行為というものを主題においたときに、それはうれしはずかし…求められ求める関係の中でのちょっとした性的な興奮剤にすぎない。ノーマルな女性を見ていると、それはそれでほほえましくみています。幼少期よりのオナニーの妄想でさえ、自分の腹をさいて内臓をまさぐられる妄想に性的興奮を覚える女性もいるくらいなんで」

僚 「激しいですね。純粋にノーマルな人間なんていないと思ってしまうのですが、どうでしょう?」

沢井 「確かに。何がノーマルか…という定義をすることがむずかしいですよね。人それぞれ偏差はいろんな尺度でありますから」

僚 「そうですよね。どこからがアブノーマルか、ということも最近ではよくわからない」

沢井 「例えば人それぞれ感受性というのも違っていて、見た目でわかる変態度というものよりも、女性にとってSMやセックスがどの程度の重要度を持っているのか。それも人それぞれ…とは思うのですが、それよりもむしろそんな恋愛スタイルというものが女性の心をつかむ。そんな気もします…」

僚 「重要度か、そうですよね。あと機会も大事。例えば、SとM、両方のことを相手が嫌がらない程度に経験させてあげると、絶対どちらかにはまりそうな気もします」

沢井 「いつまでも女性として扱われたいという女心を満たす意味で、それを身をもって疑似体験できる機会がSMなのかも…なんて思ったりもするんですよ。これは女性にきいてみないとわからないですけどね…」

僚 「女心を満たすのは、本当に大事だしポイントになってきますね 笑。誰だっていつまでも女でいたいし、性的に興奮される対象でありたい。SMはちょっと…と思っていても、経験してみてそこで気持ちいい思いをしたら、そりゃ、はまってしまうでしょうね」

沢井 「だと、思いたいですね 笑。ただ、その女心というものはときに乱暴でときにデリケートで、自分だけを愛してと、とってもいろんな要素や真実味を求めていたりします」

僚 「うん、たしかに」
沢井 「なかなか難しいものでもありますよね…それはSMに限らないから」

僚 「そうですね。逆にだから、SMだとわかりやすいかも」

沢井 「私が思うの羞恥心というものを煽ることは、貞淑でなければならないという造られた女性の性(さが)と淫らな現実の自分の姿のギャップを責めて、最終的には自分の前でそういう淫らな姿をさらした女性を賛美し愛している…というパートナへの愛情表現なんですよね…」

僚 「貞淑であり続けるのって疲れるし、さらけ出す瞬間って解放されるんですよ。だから、晒してさらに愛されると、いっそう嬉しい。わたし、すっごい見た目は大人しいしエロに遠い容姿なのですよ。だけど、実際はSMでグロで入れ墨でセクシャルピアスもしてるしで。でもそっちが本当なので、受け入れられるとほっとします」
(23:
沢井 「SMは容姿でするものではなく、心のありようですからね」

僚 「見た目や雰囲気が無縁ぽくても、心では実際みんなどうかわからない」

沢井 「そう。自分のことを正しく認識することも難しく。人のことならなおさらです。だからこそ分かろうという姿勢は、性に限らず持ってたいなあ…と」

僚 「それって大事だし、女からしたらもっていてほしいものです」

沢井 「近しい人には思っていますけどね…笑。最終的には、性的な接触という要素よりももっと深遠な心の中の何かを互いが求めていることに気がつく…というのがsmなのかな…と」
僚 「まさに愛あるSMですね。SMに愛がなければ、ただの虐待か…」

沢井 「smは本能的な性欲の満足を媒介にした、精神的な深遠を理解していくプロセス…なのかもしれません」

僚>でも、相手がわたしに狂気を感じて、本気でおびえてほしいというSM願望があるんですが、でもその願望だと、相手への愛はあとづけになってしまうのです」

沢井 「ちなみにその狂気におびえて僚さんは何を得るのですか?」

僚 「快楽と安堵と恍惚です。最初は愛がなくて、サディスティックなことを相手にし続けた結果、ようやく涙を流しながらひれ伏してくれたら愛が芽生えます」

沢井 「もう少し詳しく教えてください。その3つの重層の中で満たされているのは僚さんのどんな気持ちですか?」

僚 「んー狂気におびえている相手を目の前にして、ぞくぞくして、鼓動が激しくなり、感覚としては楽しさや嬉しさで満たされます」

沢井 「蹂躙した相手よりも上に立った感覚…とか、それとも、本当の感情をさらけ出したことではじめて相手を受け入れることができたという喜びなのか…」

僚 「優越感とはまた違って、自分が蹂躙してなぶって苦しんでいて、それでも嫌がらず、わたしを好きでいてくれる。そこにきゅんとするのでしょうね」

沢井「なるほど。本質を受け入れてくれた喜び…ですよね」「

僚 「そうですね、本質を受け入れられた、よかった、ありがとうだけどありがとうなんて言わない、みたいな」
沢井 「なるほど。では、競馬の逃げ馬…のようなものなのでしょうか? 私はそれを隠し続けることにも快感を覚え、同時に己の本質を包み隠すことで相手が追うことを暗に求めたりします」

僚 「ツンデレと頭脳プレイですね」

沢井 「意地っ張り…はsm関係なくお互い様だったりしますよね。男女の関係は追うだけでも追われるだけでも最終的にはうまくいかないですよね…。むしろ、そのすがたに真実味を求める…というのがお互いの本音、なんて思いますが…ね 笑」

僚 「たしかに」

沢井 「追う、追われるは。そのチェックみたいなものかな」

僚 「そうですね。最初は逃げて追われて、わざと距離を縮めて、最終的には追いたい。ある意味、小さな試しの繰り返しなんですね」

沢井 「そうそう。だからこそ、8割くらいは追っかけて。おいついたら逃げる。SM的な行為を試す…という行為は実は追っかけているのですよ」

僚 「なるほど!」

沢井 「そして…追いついたとたんに耳元で「そっちはゴールじゃないよ」と言ってやる。そして逆の方向に思いっきりひっぱる…みたいな…笑」

僚 「天邪鬼 笑」

沢井 「あとは全速力で逃げる。というのも、恥ずかしい、駄目、いや…と女性はいいながら、そこでやめてしまう男性を誰も期待していない」

僚 「たしかに。やめたらぶち壊しですね」

沢井 「その女性に対して一見荒療治にみえることも。奥底に眠っている性的な解放のための逆治療みたいなものかも…。最後にわすれちゃいけないのが、その解放した姿を受け入れること。それを好む自分を受け入れてもらうこと…かと」

僚 「ほんと奥底でしまわれてしまっていたら、そうでもしないと出てこないですよね」

沢井 「そんな関係性かもしれませんね」

僚 「カウンセリングに近いですね。本当の意味で治療に似ている」

沢井 「そうですよね。それで、なんでスカトロ…というか。セックスやらSMという性の話で考えればSMを求めるということ自身になんらかの心の偏りがあり、それは自分に照らしても同じこと。それだけに着目していては性的興奮を高めるテクニックを持った有能なセールスマンでしかない。smは一時の癒しという要素が強いですよね…とと、話を戻して。スカトロは出た後のものを楽しむ行為、出る前の羞恥と苦悶を楽しむのはSM的な責め…と自分では勝手に解釈しております。ちなみに、SMは癒しにはなっても、精神的な偏りの根本的解決には簡単にはつながらない、ということも事実です」

僚 「そうですよね。Sからしてみれば、出しちゃだめだよって我慢させるプレイの一環、Mは食べたり塗ったり…」

沢井 「はは…私の場合はちょっと違うかも」

僚 「違うというと?」

沢井 「食べさせることも、我慢させることもしないですね」

僚 「しないんですか?!」

沢井 「むしろ、単純にベッドの上で浣腸をして、単純にベッドの上で浣腸し、アナルストッパーか指でかきまわして、そのままベッドで排泄させながら挿入したりはしますが、行為としてはそんなものです。ただ、私が得意とするのは言葉責めなので、それと合わせれば十分です」

僚 「排泄させながら挿入ってのは、どういう体位で…?」

沢井 「正常位ですよ 笑」

僚 「正常位だと、排泄したらベッドが便だらけに…」

沢井 「はは、そうです。私が片付けました」

僚 「なるほど、入れられて言葉責めの中ベッドで排泄してしまう、と。それ、心に優しそうですね。赤ちゃんに還ったみたいで」

沢井 「片付けてくれる部分に愛を感じたと、その女性は言っていました。愛しているパートナーなら、排泄したものも含めて愛していますから気になりませんね 笑」

僚 「排泄含めたセックスをしたことがないのですが、させている方としてはどのような感動がありますか?」

沢井 「排泄させながら羞恥心をあおり、自分の排泄音を愛する人に聞かせながらも感じている自分…それを客観的に耳元で伝えることで挿入してイったことのない女性が始めてアクメに達したときが自分のSMの歴史の中で一番印象的な出来事だったりします。私はそのM性にほれ込んだりしましたけどね 笑。昔話ですけど」

僚 「たしかに、ぐっときますね。汚物まで愛してもらって、恥ずかしくて狂いそう中達する。理想かも 笑」

沢井 「ただ、私のスカトロというか、浣腸というか…(それは方法論的にはシチュエーションなども含め)情報的なパニックを起こさせることに目的があります。この場所で粗相しまうということに対するパニックが最初にあり、その状態の中で淫らなさまを愛されるというまったく逆の情報にシフトする。彼女の天岩戸のようになってしまった性的快感を解放するには逆にそれだけのアンビバレントな環境が必要でしたね…」

僚 「セックス自体が結構突き放す行為に対し、手を差し伸べられることをされると、ほろっとすると思います。パニックを起こさせるというのも、よくわかります。後の安堵がより大きくなるから」

沢井 「ええ。それを期にお互いがお互いの感性を認めあうきっかけにもなりました。女性も、「でかいモノは感じる」とかいう迷信に騙されてセックスをしたりと、若かりしときはそんな過ちもあるなんて聞きますが、まずは精神的に混乱も含め行為に集中できる環境を作る意味で、パニックやら受容そんな情報が必要で、そのパーツが縄や鞭やろうそく…とそういうことなのかもしれません。意外にSMの世界には普通のセックスでの不感症の方も多いですよね」

僚 「だと聞きますね。刺激がほしいのかなと最初は思ったけど、違うみたいですね」

沢井 「それは手近にある情報や一般的な社会通念に基づいた、そんな行為では「本質的に満たされたい感情がみたされない。そういう思いに起因してSMを求めている…そう自分に照らして考えたりします。そう思う人は自分だけではなく、同じ感情をもつ片割れがいるはずだ…と 笑。その隠された本質を削りだす行為がSMなのかもしれませんね」

僚 「双子の片割れを探す、壮大なロマンなんですね、SMって」


* 感想
SMをする人は、脳で感じる人と体で感じる人に分かれます。わたしは完全に前者だと思っていましたが、沢井さんの話を聞いているうちに後者かもしれないと思いはじめるという貴重な機会を与えていただきました。全身がぞわっとして息が荒くなり、鳥肌たちが一斉に笑い出すような快感。それを得るのがSMで、目の前にいるマゾで、彼ら彼女らの涙でぐちゃぐちゃになった顔が幸せの素だなんて思っていたけれど、沢井さんのような頭脳プレイと愛に満ちたSM話を聞いていると、ベッドで排泄して羞恥で狂いそうになりながら抱きしめられるのもいいなあ、なんて。
壮大なロマンがたとえ幻想だとしても、片割れを探すという考え方もわたしには考えもつかなかったので、そういうお話を聞けてよかったです。


米田・建築関係・45歳「炎に魅了されたのは、まだ子供だったころ」

 火炙りがお好きだということで、そこに変態アンテナが働いたわたしは、早速米田さんというM男さんにお話を聞くことができました。炎や火への圧倒的な陶酔と、体への自虐。このプレイの特徴は、火傷したらなかなか治らないという点です。でも続けて行ってしまう理由とは…


ツカサ「炙りがお好きということなのですが、具体的にどのように行っているんですか? 」

米田 「乳首をね、燃やすんだ。プレイでの経験はないからね自分でしてるよ 笑。あ、ムービー見てみる?」

ツカサ「あ、はい」

<緊縛された肢体と、その縄をつたって燃える火の映像を見せていただく>

ツカサ 「あ、すごくキレイですね。これって縄になにかしみこませてるんですか?」

米田 「正解。乳首に凧糸を縛って 灯油をシミ混ませ火をつけたよ。 五秒ぐらい見てた 消したら乳首の皮が全て剥がれてたよ」


ツカサ 「おお…! 熱くないんですか?」

米田 「熱いし痛いけど、こう、炎を見てると時間が経ってしまってね。気づいたら乳首が丸焦げだった 笑」

ツカサ 「わー…痛いのがいいってわけじゃないんですか?」

米田  「痛いのは好きじゃないなあ。ただ、やっぱ火が好きなんだよ。小さいときから好きだしね。子供のときから火炙りの映画やテレビは見てたよ」

ツカサ 「筋金入りですね 笑。その映画やテレビを教えていただけますか?」

米田 「八百屋お七とジャンヌダルクだね」

ツカサ 「なるほど! どういう映画なんだろう…と一瞬思ったら、火炙りが拷問やそういうふうに使われている作品ですね。ジャンヌダルクはわたしも見ました」

米田 「魔女狩りはねえ、ぼくの一種のロマンなんだ。熱いし痛いと思うよ。されてる人は。でも、こう、めらっと炎があがるじゃない。炎ってなんだか絹とかクリームとか連想させるんだけど、その柔らかい炎が人間を燃やしていく。真っ赤に光をだしてさ、それに女の人が照らされて、その顔は恐怖に歪んでいるんだけど炎に抱かれているやらしさもある」

ツカサ 「炎に抱かれる、ですか。抱かれたら燃えてしまうし焦げしまうし、死んでしまう」

米田 「そうね、でもタナトスとエロスは同一で語られるだけあって、炎はエロスなんだよ」

ツカサ 「たしかに女王様のコスチュームやお道具でも、赤って目立ちますよね。あれって炎がイメージってことが多いような」

米田 「だろうね」

ツカサ 「火炙りする場所は、主にどこなんですか?」

米田 「乳首ですね。ぼくはМとしてはかなり変態だから 笑」

ツカサ 「Mの方が、みなさんどのくらいのレベルかってあまり把握してないんですが、乳首を火炙りってやっぱりかなりのレベルなんですか?」

米田 「じゃないかなあと僕は思うけどね。だって乳首って焦がし続けたら、いずれはなくなっちゃいそうじゃない」

ツカサ 「ちっさいですもんね。もし乳首を火炙りしすぎて、なくしてしまったらどうします?」

米田 「 さあねえ…でも死ぬなら火炙りが良いいと思ってるから、そこにたどり着くかもしれない」

ツカサ 「映画の話に戻るのですが、話になってしまうのですが、最初に映画の火炙りシーンを見たときの気持ちや感想はどうでした? 」

米田 「ドキドキしたね 不思議な感じだった。 まだSMは知らないからね その頃は」

ツカサ 「そうですよね。子供の頃っていうと、小学生や中学生のときでしょうか。そのドキドキが後々に火炙りフェチへと変化したんですね」

ツカサ 「さきほど、プレイではしたことがないとおっしゃっていましたが、自分でされるんですか?」

米田 「そうだね、変態でしょ 笑。でも電話やメールで命令されたことはあるよ。チンコの火炙りもしたなあ…」

ツカサ 「チンコ! チンコの火炙り! なかなかハードですね。見ていた五秒くらいって、やっぱりうっとりしてたんですか?」

米田 「だね〜。我を忘れてたよ」

ツカサ 「痛みはどうでした?」

米田 「激痛だったよ」

ツカサ 「乳首とチンコ、どっちが痛かったです?」

米田 「乳首だね 熱いの我慢してたからね 」

ツカサ 「乳首のほうが痛かった、と。たしかに乳首って敏感だから 」

米田 「ハイ 燃え尽きるまでしたから、 かなり辛かったよ」

ツカサ 「その辛さが、M男である米田さんにとってはたまらないんでしょうね。これからも続けますか?」

米田 「そうですね 続けると思います。一つは自分の喜ぶ もう一つは相手の女王様の喜びだね」

ツカサ 「自分の体に痛みを与えるってことは、痛みが苦手なわたしにとってはその心理がわからないのですが、痛みを感じたときに何を思うんですか?」

米田 「一つは相手が喜こぶ姿を見たいからね、痛みを感じたときも嬉しいんだ。ああ喜んでくださってる、ぼくのこの姿を見てって。それ見たら、苦痛なんて飛んでしまうね」

ツカサ「じゃあ、一人で火炙りする意味は?」

米田 「火炙りは自分の為。たしかに命令されたときもするけどさ、やっぱ自分の為なんだよ。炎に魅せられた自分がやって、それで自己満足してさ、うっとりするわけ。その時間がぼくにとって癒しでもあるんだ。 まあもっと説明しなくちゃいけないと思うけど、なんて言っていいか、難しいよね」

ツカサ 「癒しですか。火炙りが」

米田 「そう。火炙りだね」

ツカサ 「火炙りに魅了されているから、痛くてもしてしまう、と?」

米田 「乳首を虐めの好きだからねえ。それで、まあ乳首がぼろぼろになるまでやることと、そこに大好きな炎がコラボレートして、たまらんわけよ」

ツカサ 「気持ちはMなのに、やってることは自分の体へのS行為。おもしろい」



ツカサ 「乳首にいたる前にいろんなものを燃やしたりしました?」

米田 「火遊びはしてましたね。 火がとんでもなく好きだからねえ。だからと言って、放火はしないよ 」

ツカサ 「昔されてた火遊びって、どんなものを燃やされたんですか?」

米田 「マッチで遊んでましたね 。カンにいろいろな油を入れたり屑を入れたりして、火につけて遊んでましたよ」

ツカサ 「なるほど。それで、次第に体に火を放ってみようと思うようになったんですね」

米田 「だね。 SMに目覚めてから、体に火をはなってやろうってね」

ツカサ 「実際、将来的に、火で乳首を炙りつくしてしまいたいとは思いますか?」

米田 「多分その痛みに堪えれないと思うなあ。でも気づいたら、やっちゃってたってこともあるだろうな 笑。 願望はもちろんあるよ」

ツカサ 「願望がかなうといいですよね。貴重なお話をありがとうございました」


*感想
自虐だけれど、そこに自分の体への愛がある。愛する体が惚れている炎に焼き尽くされていく様子がたまらない、と米田さんは語ります。炎に抱かれ生涯を閉じるのが本望だとうい米田さんが、今後SMにおいてどんなプレイをされていくのかというさらなる興味がわきました。

【後編】柘榴・M女ショーモデル・31歳 「カラダの限界を見ること、カラダで遊ぶことが、あたしの解放と表現」

【後半】

* サスペンションが入り口だった。(以下、「サス」もサスペンションのことを指します)

ツカサ 「サスペンションは、G(都内某変態バー)に行きはじめる前に、フェチ系のイベントに通ってた時期があって、そこでそういうパフォーマンスがあるって聞いてはじめて知ったんですが、柘榴さんは最初どこで知ったんですか?」

柘榴 「Gです。Nくん(都内でサスペンションの施術をされている方)がやってた頃」

ツカサ「そうなんだ。最初からやってたかはわからないけど東京でやってる店、他には知らないから、それで行きたい行きたいと思って行ったら、誰かはわからないけど吊られてる人がいてびっくりした 笑。痛くないのかなーって。柘榴さんがサスやることになったのって、やっぱり自分から? 」
柘榴 「うん、自分から。あたしも最初に見たときはびっくりした! 絶対あんなのできない、痛い痛い!って」

ツカサ 「だよね。背中の皮伸びてるし、施術者がフック刺すときに「はい、深呼吸してねー」って言ってるしで」

ツカサ「サスやるのって誰かの影響だったの?」

柘榴 「素人さんだけどね、すごくカッコいいサスペンションパフォーマンスの人がいて。観て、もう単純に憧れて、やりたいなって。あの人があんなにとらわれた世界ってどんなだろう、あたしも見てみたい、サスしたら見れるかな、って」

ツカサ「どんな人だったの?」

柘榴 「ホントにカラダを使って遊ぶのがスキで上手な人だったの。だから、すごく影響は受けてる。レベルは全然及ばないけど、カラダの限界ってゆうのも、もちろんその人の影響」

ツカサ 「その方のパフォーマンスをわたしは見たことがないんだけど、たとえば柘榴さんが惹かれたのはどういうパフォーマンスだった?」

柘榴 「詳しくは本人も語りたがらないからあたしからは言えないけど、 あの人のサスはあの人にしかできないし、普通のサスじゃない。観てて感動するの。 ただ上がったり揺れたりするだけじゃないから」

ツカサ「サスペンションって、背中や膝に直接フックを刺してレーンで吊り上げた状態でポージングしたり鞭打ったり火を扱ったりするけれど、感動を与えるサスってのは周りの人間も巻き込んで魅了するんだろうね」

柘榴 「うん、すごい。 カラダでこんなに人を感動させられるんだーって。やっぱだから、あたしすごい影響受けてると思う。 カラダで遊ぶってゆうのが」

ツカサ「カラダで遊ぶことに影響を受けたってことだけど、柘榴さん自身はサスにどんな思い入れがあるの?」

柘榴 「思い入れってほどはないかなぁ。 体質的に向いてないし」

ツカサ 「じゃあ、やっぱり憧れのパフォーマーからの影響と、限界を見たいっていう気持ちが大きいからサスをやったの?」

柘榴 「きっとサスは憧れてやってみて、それはあたしにとって入り口で、今は違う遊び方がスキなんだと思う。『あの人の見てる世界を、一部でもいいから見てみたい』って思った。で、結局あたしには向かないし、違う遊びがおもしろくなっちゃった 笑」

ツカサ「その『あの人の見てる世界』少しだけでも、見ることができた? 」

柘榴 「うん、レベル低いトコでだけど、少しだけ。今はね、フィールドを変えて、SMって分野で、カラダの限界を見たくてやってるんだと思う 」

ツカサ 「なるほど。サスは入り口だったわけだけど、柘榴さんなりの世界の見方を見つけられた感じなんだね」

柘榴 「うん。でも今、SMって分野で、「サスペンションってゆうのがあるらしい、すごいらしい」ってなってるみたい」

ツカサ 「すごいってなるよね。だって、人間をあんな小さなフックで吊るんだもの。神秘的だと思う」


*SMとサスペンション、ステロタイプの偏見

柘榴 「でも、サスペンションはあくまで改造の分野だし発祥はSMとはまったく違うし、サスアーティストさんでもSMと融合的に見られるのとかショーとしてやること自体、どうなのかなってゆう人もいるから。でもSM業界からしてみたら、新しいしおもしろいんじゃないかな? 切断とかタトゥーとか、カブる部分は昔からないワケじゃないし 」

ツカサ「好む人の分布はかぶってるよね。 新しいし、より苦痛を与えられるという点では抜群」

柘榴 「ピアスとかタトゥーみたいにね、SMとカブる部分もあるけどサスはサスでまた違う、って、ちゃんと認知されたらいいんだけどね」

ツカサ「たしかに。身体になにかしら傷をつける、という点で全部いっしょくたにされてる節はあるよね」

柘榴 「SM雑誌とか読んでる人には、サス=SMプレイやショーの一種、って空気がまだあるのかなって。 それはすごく残念」

ツカサ 「その空気はあるだろうね。SMショーはSMショー、サスペンションのパフォーマンスはパフォーマンスってわけてしまうと、まだまだ認知されにくいのかも。やる人の精神とか、語る人がとても少ない。だから、実行者もかぶるのだと思うけど」

柘榴 「カブるかな? あたしはカブってるけど、例えばトーチャーガーデン(※1)とかデパートメントH(※2)とかは、かえってカブってるケースのがレアじゃないかな? あれ? 違うかな?」

ツカサ 「トーチャーガーデンとデパートメントHはやはり別物だと認知してる人が多いから被ってるのは稀だけど、そうじゃない世界、知らない人へと発信する雑誌などではかぶってるんじゃないのかなあ。詳しくはわからないけど」

柘榴 「そっか。SM雑誌でもトーチャーガーデンとか改造イベント取り上げるしね、混ざりやすいのかな」

ツカサ「うん、そうなんだよね。イベントでは区分けしてるのに、雑誌に出ちゃう混ざってる」

柘榴 「発信者が分けて発信してても、受信者がどう受信するかはわかんないしね。 その点タトゥーとかピアスとかは、プレイの一環でやることはあるけどあくまでSMとは別、って認知されてるから」

ツカサ 「受信者がどう受け取るか。そこなんだよね。発信する側は別物のつもりでも、その世界を見世物的に見ている人たちにとっては同じであることが多い」

柘榴 「違うのにって、サスアーティストさん言ってる。 そうゆうの聞くと、早く違うって認知されてほしいなあってあたしは思う」

ツカサ 「認知されてほしいよね。別物として存在するってことを知ってもらうのは、新しい人たちが戸口を叩きやすい。ピアスもタトゥも、それ自体で意味を持つんだけど、その世界を知らない人が見たら、「SMなの? パンク?」って」

柘榴 「そう! ピアスいっぱいだとパンクとか、入れ墨入ってると怖い人とかね。 イメージって仕方ないけど、差別とか偏見につながっちゃうから怖い」

ツカサ 「そうなの、偏見につながるんだよね。日本ってやっぱり島国だからなのか、まだまだイメージの払拭って難しいよね」

柘榴 「あたしもM女の仕事してるしM女だけど、M女ってだけで『エロい』『なにしてもいい』って思う人が多い」

ツカサ :「失礼な話だよね。M女にもいろんな人がいるし、M女から連想されるイメージはイメージにすぎない。職業の本質をまずは見てほしい」

柘榴 「偏見はね、悲しいよね。AVや風俗のコはみんなエロいとかね。違うのに。仕事なのに」

ツカサ 「仕事なんだよね。本当にエロい人もいるだろうけど、やっぱり仕事だってのを忘れてほしくない。といってもお客は夢を見たいわけだし、見させて差し上げるのが仕事だし、っていうループ」

柘榴 「お仕事がたとえM女でも、パーソナリティは人それぞれなんだけどね。あたしよく『M女の態度じゃないだろ 笑』って言われるけど、M女誰に対しても服従するワケじゃないし 笑」

ツカサ「そうそう、誰にでも服従するわけない 笑」


*背中の羽の痕

ツカサ「ちなみに、サスに向かなかった理由ってお聞きしてもいい」

柘榴 「カラダが向いてないの。肉が柔らかいから、いくらでも空気が入っちゃうんだって。 あと背中以外は破けやすい。やっぱり肉が柔らかいから」

ツカサ 「体質的に向いてる向いてないってあるんだ! 知らなかった。ちょっと違うかもしれないけど、限られた人間しか続けることができないパフォーマンスなのね」

柘榴 「あたしも自分が言われるまで知らなかった 笑」

ツカサ「そうかー。やってみてわかるってもんだよね」

柘榴 「イヤ、やってもわかんなくて、あたし4回サス経験あるんだけど、4回目に言われて初めて」

ツカサ 「サスをやったことのある人が前に、フックを刺した傷跡がすごく愛おしいって言ってたんだけど、柘榴さんもそう思ったりした?」

柘榴 「サス傷はね、いとおしいし誇らしいよ。もともとスーサイドポジション(※3)の痕が欲しいとも思ってたし」
 
ツカサ 「背中にスーサイドの傷をつけたかったっていうのは、何かの証みたいな感じで?」

柘榴 「スーサイド痕ってね、背中に一列穴の痕が残るの。2列キレイにあったときにはね、なんかそこから蜻蛉みたいな羽根が生えてきそうで、カワイくて」

ツカサ 「そう! 羽の痕みたいだよね」

ツカサ 「蜻蛉ってのも素敵だし、スーサイド痕見たときに天使の羽をしまってるんだ! って思って」

柘榴 「うん、キレイ。 ああ、あの痕が欲しかったのもサスやりたくなった理由のひとつだなぁ」

ツカサ 「実際にその痕があるってことは、宙に浮いた証だしね。わたしも、あの痕に魅了されてるかも」

柘榴  「あの痕が欲しいなら、ツカサちゃんやった方がいいよー。 実際空飛ぶし、一生残るらしいよ」

ツカサ 「やったほうが絶対いいし、わたし自身やるべきだと思うのに、恥ずかしい話、すっごい痛がりで。もう極度の。痛い、怖いって思ったら、血圧下がって脳貧血で吐いたり…なさけない…。実は予防注射すら駄目だったり… ピアスは一瞬だし気合と根性って、それでも相当心拍数上がったし」 1
柘榴 「痛いのダメって、ニップル開けといてそんな 笑。人のこと言えないけど 笑」

ツカサ 「あのときは躁状態が過ぎて。躁の波がやってきたら、絶対やってしまうと思う、吐いてでも 笑」

柘榴 「でも脳貧血起こすなら、サスキツいかもね。施術者と信頼関係がしっかりしてればイケるかな? あたしも痛いのダメだったけど、できたし」


*М女だけれど、痛いのはダメ

ツカサ「そうか信頼関係は大事だよね。柘榴さん痛いの嫌いって、本当に意外。なのにM女? と聞くのも一種のイメージに惑わされてるんだけどね」

柘榴 「うん、痛いのダメ。 Mって痛いのスキな人のことじゃないから」

ツカサ 「精神的に服従させられるのが好きなMと、痛みを与えられて快感を覚えるMがいる、もしくは両方の人がいると思っていたのだけれど、実際は違うの?」

柘榴 「そう、精神的のほうだね。 Mは虐げられるのがスキな人ってワケでもないけどね。SM論ではなくて、ショーとしては、鞭も針も痛いし得意じゃないけど、でもそこでしか表現できないし出せないあたしがいるから。 それを解放したいしお客様に観てほしい。それがあたしにとって、カラダの限界、カラダで遊ぶってことだと思う」

ツカサ 「うまく、自分の想いがそこで一致したんだね 」

柘榴 「うん、そういう場を与えられてそういう場にいられてうれしい」

ツカサ 「自分を解放するには、お客様が見ているってことも必要?」

柘榴 「うーん…たぶんきっと必要。 まだ経験浅いからわかんない部分が多いけど、必要なんじゃないかなって思う」

ツカサ 「まさに、自分のいるべき場所を見つけられたんだね。羨ましいし、すごいと思う」

柘榴 「まだ肉体的にも精神的にも全然足りてないから精進しなきゃだけどね。 でもこの表現場所はすごく大事だしありがたい」

ツカサ「まさに、進化していく参加型インスタレーション(※4)みたいに思う。表現場所っていうので。アートって言うとキレイごとみたいに聞こえちゃうけど、そうではなくて、いろんな想いもこめて」

柘榴 「うん、エラそうなこと言わせてもらえば、 あたしがカラダの限界を見ること、あたしのカラダで遊ぶことが、あたしの解放と表現」

ツカサ「うん、まさに解放と表現だね。ショーや映像を見る人も巻き込んでの」

柘榴 「アートな側面もきっとあるんじゃないかな、SMにも。 あたしのショーに関してはね、それは受信者である観客さんが、それぞれスキに受け取ってくれたらいいと思う」

ツカサ 「SMのショーパフォーマーでも、アートを意識してる人っているから、そういう側面は大いにあるだろうね。受け取り方がたくさんってとこも、おもしろいし醍醐味であるかも」

柘榴 「やってることはアタマおかしいにしか見えないけどね、まんこ切ったり縫ったり」

ツカサ 「なんでそんなことやるの?!って思う人もいれば、おもしろいことやってるって思う人もいて、こうやってお話を聞くとそこに限界ってワードがあることがわかるから、なるほどって思う」

柘榴 「どう受信するかって、偏見にももちろんつながるから、怖い部分もあるけど、おもしろい部分もたくさんあるからねー 」

ツカサ 「うん、おもしろい」

柘榴 「そう思ってわかってもらえるとうれしいな」

ツカサ「もしこのインタビューを読んで、偏見やイメージや、柘榴さんの言ってることになるほどって思う人がいてくれたら、嬉しいよね」

柘榴 「うん。でも、こんなオンナも世の中にはいるんだー、って、バカだなぁw、でもいいから、なんか思ってもらえたらそれでいいかな」

ツカサ 「きっと何か思ってもらえると思う。それでは最後に一言お願いします」

柘榴「もし機会があったら、できればライブのショーを観に来てもらいたいです」

ツカサ 「あ、わたしもぜひ観にいきたい。柘榴さんの所属事務所のホームページとブログはこちら↓ 」

【Ano planning and production 】 http://mikaworld.kir.jp/ano/mobile/home.html

【柘榴日記】  http://sv14.pos.to/~kawaii/diary/pc.cgi?zakulo


※1  フェティッシュ系のクラブイベントの主催
http://www.torturegarden-japan.com/ 
※2  TGが主催するイベントの一つ 
http://www.dept-h.com/
※3  背中にフックを通して垂直に吊るサスペンションの型の一つ
※4  場所や空間全体を作品として体験させる芸術(wikipediaより)

※   サスペンション参考
http://blog.taco.shop-pro.jp/?eid=225940


 

* 感想

初めて人肉を食べたという人の話を聞いたのですが、その背景にあるものも含めてとてもおもしろかったです。わたしがもしそういうチャンスを与えられるとしたら、相手の頬の肉を食べてみたいなと思いました。美味しそうだし、普段は笑顔をつくる部位だから。
 やはり愛を突き詰めると一体化したいという願望は多くの人が持っていると感じます。形は人それぞれであるけれど、たとえばお話にあったようにどんな小さなところでも相手の一部を食べさせてもらったり、遺骨や遺髪をダイヤモンドにしてみたいと思ったり、相手本人はもちろんほしいけれど、それだけじゃ寂しいしもっと相手の細胞がつまっているものが欲しいし自分の一部にしてしまいたい。それが、愛の極地なのではないかと思います。一緒にいたい、という気持ちに変わりはないけれど。
                    *
 後半は主にサスペンションの話をお聞きしました。イメージはそれがないと全ての事柄がうまく伝わらない反面、ステロタイプが蔓延させたものは怖いと感じました。
SMにサスペンションが取り入れられていたとしても、本来は別物であり、ピアスやタトゥもそれ単体で意味がある。M女と聞いてたくさんのイメージは浮かびますが、人間は個体であり、そのイメージを当てはめることは危険である。こうだからこう、と決め付けてしまうのは、可能性と楽しみを奪うということを改めて感じました。
先入観を一度取っ払い、柘榴さんのショーをぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。彼女が解放されるその瞬間に、もしかしたら立ち会えるかもしれません。

【前編】柘榴・M女ショーモデル・31歳 「カラダの限界を見ること、カラダで遊ぶことが、あたしの解放と表現」

 SM業界の中でもひときわ異端な考えを持って進化していく柘榴さんは、ロックグラスを静かに置くと少しはにかみながら言った。
「支配と服従だけでなく、ショーモデルとしてあたし自身として自分のカラダの限界をSMってゆう領域(縄とか鞭とか針とか)で、あたし自身が見てみたいの。そして限界は延長していくから、それもどんどん見てみたい。その限界を超えたり見つけたりする場がショーだし、その瞬間をお客様に観て、ちょっとでもおもしろいと思ってもらいたい。そしたらシアワセなんだ」
 彼女はサスペンションという背中や膝などにフックを刺し引っ掛けてレーンで吊るというパフォーマンスも積極的に行っている。そんな彼女が今回、自身のラビアを切断し、それを食した。単純にその事実だけ聞いても楽しさに興奮し心躍るけれど、彼女はさらにその背景にあった撮影秘話やラビアを食べたときの状況などを話してくれた。


*ラビアを切って食べる

ツカサ 「ラビア切りをするに至った経緯と、心境ってどんな感じだったんですか?」

柘榴 「カンタンに言ったら仕事だったから。仕事ならやるかと。あ、でももともとの企画は、サスと針プレイだけだったんだけどねー」

ツカサ 「サスペンションと針の予定が、ラビア切りってかなりのステップアップだと思うのだけど、前々から切りたいとかそういう話をしていたとか?」

柘榴  「 切りたいと言い出したのは、プレイ相手の女王様でうちの事務所の社長さん」

ツカサ 「なるほど、社長さんの提案だったんだね。想像するだけで、結構痛いと思うのだけれど、すぐにオッケーだしたんですか?」

柘榴  「うん、なんか打ち合わせしてて、『まんこ切りたいよねー』『あー、じゃあ切りますか?』みたいな 。ちょみっとオチてる時期だったみたいで、自分の限界値がわかってないし冷静に計れなかったのも大きいかな」

ツカサ 「オチてるときっての、わかる気がします。わたしもまんこと乳首ピアスは落ちてるときに気合入れで、入れたから」

柘榴 「ニップル痛いらしいねー。ニップル、クロスであたしも開けたいけど 痛そうで。
ラビア切りをお仕事として受けたからには、自分がどんな状況で受けたにしろ、やるのがプロかなって」

ツカサ「クロスってかわいい! ニップルは痛かったけど、そのときはそれしかないって思って。柘榴さんの場合はお仕事なわけで」

柘榴 「うーん、ホントは、サスペンション→下ろして針→潮吹き→ラビア縫い→ほどいて切断→ラストに再サス、だったんだけど、ラストサス上がれなかったから、ちゃんとお仕事こなせたワケじゃないし、えらそうなこと言えないんだけどね」

ツカサ 「十分すごいですって。プロ意識の中されたわけなんだけど、よくサスペンションってやった後精神的にステップアップするみたいなことを聞くんですが、切断後は何かかわりました?」

柘榴 「うん、31年間連れ添ったまんこが違うカタチになってる、っていうのは、確かにびっくりしたし切なかった。 終わって次の日くらいからかな。サスペンション後のステップアップはわかる気がするー、ファーストサス後はあたしもあったよ。 ピアス開けるに近いかんじ」

ツカサ 「なるほど、それは視覚的にすごく妙ですよね」

柘榴 「 サスペンション後のステップアップと、まんこ切断後のキモチは微妙に違うんだよね。ラビア切りは単純に仕事として、完璧じゃないけどやれたっていう、あくまで仕事の満足感が強かった。ファーストサスはね、やりたくてやったから、やっぱちょっと違うね。後日の違和感は視覚より触感。 見た目は自分的には少し変わったなくらいだし、Pちゃん(彼氏)でさえ切りたて見ても『ドコ切ったのか、違いがわかんない』って。ちなみに感慨深さは食べたときの方がまだ 笑。 いちばん感慨深かったのは、撮影中切りたてまんこを両手で受け取ったとき」

ツカサ 「わたしはピアス開けた後ってすごくテンションあがって、わーってなるんですけど、ファーストサスペンションの後もそんな感じでした?」


柘榴 「んー、あたしピアス開けた後、わーってはならないかな。テンション上がるってゆうより、『おー、できたできた』みたいな。積み木でお城作って『おー』みたいな感覚に近い」

ツカサ 「すごくわかりやすいです 笑。 なるほどなあ」

ツカサ 「ラビア、見た目わからないくらいってことは、どのくらい切ったんですか?」

柘榴  「ラビアって大ざっぱに言って半月状でしょ? 切ったのは上半分。だから今あたしのラビア、三角っぽい」

ツカサ 「おお…! 上半分ってイメージではかなりある気もするけど、実際は小さいもんなんですか? その切りたてを両手で受け取るってすごくシュール!」

柘榴  「うーん、長さは1.5センチくらい? 焼いたら縮んだけど。 ちなみにうちの社長女王様は『カタチが気にくわないから下半分も切ろうよー』って 笑」

ツカサ 「社長さん…根っからの耽美なサディストなんですね」

ツカサ「焼いて食べるっていうシチュエーションも、お仕事の一環だったんですか?」

柘榴 「焼いて食べるのはあたしの希望。切ったら欲しい、彼氏と片方ずつ食べたいからもらって帰りたい、ってお願いしてたの」

柘榴 「撮影中にね、女王様が『ほらこれが欲しかったんでしょう?』ってラビアを手のひらに乗せてくれて。 あたし的には切ったら欲しいって伝えてたから、なんか光がさしたってゆうか、神々しいかんじだった」

ツカサ「神々しかったのは、切られたラビアなのか女王様なのか、どっちでした?」

柘榴 「神々しいのは女王様の手から渡される、切り取られたあたしのカラダ ってかんじかな? つまり、女王様とラビアと両方かな? あとその瞬間すべてが」

ツカサ「なるほど。切り取られた部分を実際見る機会なんて、ほぼないですものね」

柘榴 「キレイすぎる夕焼けとか月とかみると、その瞬間の自分のいる場所とか空気とか、全部神々しく感じない? あんなかんじ」

ツカサ 「あーあります。二度とない夕焼けとか見た瞬間、心が一気に軽くなって喉の奥が熱くなる。食べたいって思ったときの心境もお聞きしたいです」

柘榴 「もともと櫻連合ってイベントで、縄+サスペンション+調教のコラボショーしたときに膝サスペンション破けてね、Pちゃんが膝肉楽屋で食べたことあったのよー。で、あたしも膝肉食べたかったなぁって話は前からしてて、 撮影でビラ切るなら2つあるし、あとで2人で食べようよー、ってなんか普通に」

ツカサ 「ペアリングよりも素敵! 前に愛する人には食べてほしいって話してたんですけど、自分の体の対の部分を2人で食べるっていいなあ」

柘榴 「切るならめったに食べらんないから食べようみたいな 笑。 食えるモンは食っとけ的な」

ツカサ 「珍味みたいなものですか?!」

柘榴 「あるモン食べなさい!もったいない! みたいなオカン的な 笑」

ツカサ「そりゃマッドなオカンですね 笑。 味はどんな感じだったんですか?」

柘榴 「焼いてにんにく生姜醤油で食べたから、味はにんにく生姜醤油でした 笑。ちなみににんにく生姜醤油はPちゃんのリクエスト 」

ツカサ 「ほんと焼肉みたい…。にんにく生姜醤油って、よだれが!」

柘榴  「食感が独特…繊維質なのにすぐバラけるってかんじ…奥歯で噛むと、ムチムチって言うのよ……」

ツカサ 「ムチムチってことは、ホルモンみたいな感じですかね?」

柘榴  「うん、Pちゃんは『味がついてるからかな? 膝より全然うまい!!マジうまい!!確かこんなかんじのホルモンあった!!!』って大喜びしてたけどね……」


*相手に全て食べられたら、一緒になれる

柘榴 「うん、でもね、確かにあいしてる人にあたしを、たとえ一部でも食べてもらえたのはシアワセ」

ツカサ 「幸せですよね。わたし、親知らずを砕いて紅茶に入れようとしました 笑」

柘榴 「Pちゃんも膝肉食べて後日、『柘榴ねえがオレのカラダの中に入ったみたいな、オレのカラダの一部になったみたいなシアワセなキモチ』って言ってた」

ツカサ 「そんなこと言われたい! 愛を突き詰めると、相手の体の一部になりたいっていう願望に行き着くと思うんですよ」

柘榴 「親知らずはとっといてアクセサリーに改造がオススメ 笑。 あたしもとっといてある」

ツカサ「ああああ、ばっきばきに砕いてしまいました。しまったな… でもまだ一本残ってるから、次はとっておきます」

柘榴 「愛を突き詰めると、カラダの一部になりたいし、逆にあたしのカラダの一部にもしたい 。あたし自分のことしかわかんにゃいから、一般的にそうなのかは知らないけどね。というか、一般的にどうとか興味ないな。 あたしのラブはこうゆうカタチだから、いまさら一般知っても変わんないしね」

ツカサ 「ですね。 愛の形って自分が決めるもんだし。わたしは、食べたいし食べられたい。本望だと思う。一般的な考えはわたしもあまりわからないけれど、相手と自分の同一化を別の部分でも皆行っていて、その究極がカニバルかな、と」

柘榴 「 全部食べたらあいしてる人物理的にいなくなっちゃうけどね。イヤ、いなくなっても食べた側の恋人の中に一緒にいるか」

ツカサ「全部食べたいんですか?!」

柘榴 「全部食べられたいの。あたしが食べちゃって相手がいなくなっちゃったら、カラダの中にいてくれても、あたしその寂しさに耐えらんないから」

ツカサ 「いなくなっても食べた側の恋人の中に一緒にいるって考え、思いつかなかった。たしかにそうだ… 全部食べられたいってのは、ほんと究極ですね。骨も?」

柘榴 「骨おいしくなさそうだけどね。 できたら骨も」

ツカサ 「骨全部って粉っぽそうだし拷問だろうけど、あえてそこは涙流しながらもでも食べてもらいたい」

柘榴 「それこそ砕いてふりかけにしてなんかに混ぜて食べなさい! カルシウムとんなさい!」

ツカサ 「栄養にもなるって、相手の体にもすごく優しい!」

柘榴 「でも相手はね、あたしを食べるのは一部でいいや 寂しいからね。カルシウムとんなさいってオカンぽいよね 笑」

ツカサ 「オカンぽい 笑。 でも母性愛じゃないかと」

柘榴  「イヤイヤイヤイヤ、どう考えても大阪のオバちゃん 笑」

ツカサ 「最近は、遺骨の炭素でダイヤモンドつくってくれるらしいですけど、そういうのはあまり興味ない?」

柘榴 「興味ある!!! 現実日本じゃ全部食べてもらうのは難しいから、せめておいしいトコだけ食べて、あとはダイヤモンドになってずっと一緒にいさせてほしい。実際海外で難病で死んじゃった子がなったんだよね? 確か」

ツカサ 「あ、それがもしかしたら最初なのかも。日本でもサービスはじまってるんですよー! その思いの根は一緒にいたいって思いなんですよね。わたしもすごい興味あって。遺髪でもつくってくれるらしいですよ。むしろ遺髪なら、生前につくって相手に持たせておきたい」

柘榴 「遺髪でもいけるの?!」

ツカサ 「うん、遺髪でもオッケーらしいです」

柘榴 「遺髪ダイヤ… イヤしかしあえて遺骨で作ってほしい…」

ツカサ 「髪より骨のほうがロマンですよね…」

柘榴 「うん、髪ならいつでもいくつでも作れちゃうもん。 あたしが一個だけ特別なラブリーにあげられる、スペシャルなプレゼントじゃないとあたしには意味がない」

ツカサ 「じゃあ、骨の位置も大事ですよね。喉の骨とか恥骨とか鎖骨とか」

柘榴 「遺骨で焼けちゃったら位置なんてわかんなくない? もしわかるなら、Pちゃんがスキなトコの骨で作ってくれればいいや」

ツカサ 「あ、そうか、火葬したらわかんなくなっちゃう…わたしはなんか喉の骨がよかったんです。でも小さいから、それだけじゃたぶん無理だけど」

柘榴 「火葬場の人は焼けちゃってもわかるらしいけどね」

ツカサ 「そうなんだ、プロすごい」

柘榴 「火葬場の人見慣れてるしね。 喉の骨カワイイね、たぶん生前いちばん使ってたトコだろうしね」

ツカサ 「ですよね。それに首という存在に執着があって。生首とか。だから喉の骨。形もかわいかった覚えが…」 
 
柘榴 「ツカサちゃん首マニアなんだ 笑。 そうゆうこだわりのある人はスキ」

ツカサ「わ、嬉しい。 首って細い中に骨とたくさんの血管がつまってるからファンタジー」

柘榴「首は神経もたくさんだからね。 あたし首締めはスキだよ」

ツカサ 「首絞めいいですよね。絞めるのも絞められるのも好き。自分のを絞めたときは、多幸感がすごくて」

柘榴 「セックスの最中にされるのがスキ。目つぶるとね、星が見えて素敵」

柘榴 「話ちょと戻るけどね、だからあたしPちゃんに、ちんこの皮切ってくれって、食べたいってずっと言ってるんだけどね」


*チンコの皮を鳥皮風味で

ツカサ 「チンコの皮! 食べてみたい!」

柘榴 「どうせいっぱい余ってんだしいらねえじゃん、つってんだけどね 笑」 

ツカサ「ちんこの皮、実際即実行できそうですけどね。Pさんは駄目って言ってるんですか?」

柘榴 「たぶん余ってるトコまるまるキレイに切ったら、焼き鳥の鳥皮一本ぶんくらいあるからさ、 焼き鳥みたくして、こう、塩で焼いて七味で」

ツカサ 「おいしそうだなー笑 切るときは麻酔なしですか?」


柘榴 「もちろんナシ。 あたしだってなかったんだからPちゃんだけ使うなんてズルい」

ツカサ 「すごい…! 痛みで気絶する人もいるだろうに、それでちゃんと撮影もこなしたって、プロ根性ですね」


柘榴 「イヤでも美花さん、ラビア切断撮影のVシリーズの第一弾、M男くんの玉抜いてたから。もちろん麻酔ナシで」

ツカサ「M男くん、生きてました…?」


柘榴 「玉抜いてまた入れて縫い合わせてた。 M男くんピンシャンしてるよー」

ツカサ「おお! その玉って今後機能するんだろうか…」

柘榴 「機能するらしいよ? よくわかんにゃいけど」

ツカサ「玉の生命力ってすごいんですねえ」

柘榴 「美花さんに『なんで抜いたのわざわざまた入れるんですか?』ってきいたら、 『だって戻せばまた抜いて遊べるじゃん』だそうで…」

ツカサ「美花さん鬼畜すぎる 笑。 何度も入れたり出したりするのかあ。そのM男もガチだな」

柘榴 「そのM男くんは噂では、その撮影で3回目だったとか」

ツカサ 「え、3回目! ほんとに玉の出し入れ好きなんですね」

柘榴 「それに比べてPちゃんがヘタレったらないわ。 皮切るのイヤなんですって」

ツカサ「痛みを受けるのはあまり好きでないとか?」

柘榴 「1.痛いのキライ 2.嫁バレ怖い 3.30年以上も仮性でいたんだからいまさらかっちょ悪い 4.逆にそんな皮にいらないプライドを持ってしまった。総合して愛が足りないんじゃないかと」

ツカサ 「4つも理由が… うん、でもやっぱ痛いのが嫌いってのが一番のような気もします。愛は足りないんですか? ラビア食べたのに?」

柘榴 「だってあたしのラビア食べといて、あたしに皮食べさしてくんないんだよ?」

ツカサ 「んーフィフティフィフティではないですよね…」

柘榴 「ラブはギブ&テイクでしょうに、ねえ?」

ツカサ「おっしゃる通り。ここはもう、「Pちゃんの皮、どーしても食べたいの。食べさせてくんないと何するかわかんない♪」と軽く脅迫してみるとか」

柘榴 「軽くもうしてる 汗」

ツカサ「あらー 笑。眠らせて強行するとかは? 」

柘榴 「普通に痛みで起きるかと 笑。うん、でもね、ちんこの皮マジ食べたいけど、サイコちゃんがイヤなら、 血でもかさぶたでも、ささむけの皮でもいいからほしいなぁ」

ツカサ 「しおらしいなあ。ささむけの皮でもってとこ、言ってみた?」

柘榴 「言ってないけど、かさぶたとかニキビの芯とかは食べさしてもらってる。 血、今度お願いしてみようかな」

ツカサ「かさぶたとか、にきびの芯からはじめて、着実に大きな部位へとステップアップしたら、いつかはチンコの皮に行き着くかも?! その過程で、血もお願いしてみてほしい」

柘榴 「ちょみっとでいいからね、あたしやっぱりあいしてるコの肉体の一部が食べたいから。でもムリヤリじゃなくて、相手にも『あげたい、食べてほしい』って思ってもらいたいんだよねぇ」

ツカサ 「無理やりだと一方通行みたいですよね、たしかに。相手にも思われたい。適度な好きじゃできないけど、やっぱ愛してるまでいくと食べたいですよね。プレゼントには、右手一本がほしかったなあ。でも食べたいというよりも、飾っておきたかった」

柘榴 「右手はPちゃん仕事に支障が出過ぎるから悪いなぁ。 あたし全部と比べても、なんか悪いなぁって思う」

ツカサ 「わたしの相手は絵描きだったんだけど、だからあえてほしかった。独占欲なのかなあ。というか、おそらく愛情がとても閉鎖的だったのかと。柘榴さんのPさんに対する愛は、あったかい」

柘榴 「それはきっと、ツカサちゃんが全部が欲しい人だからじゃないかな? 絵描きさんの利き手って、ある意味全部かもだし」

ツカサ 「うん、そうだと思う。全てほしかった。身体も精神も。すごくアンバランスな感情」

柘榴 「あたしもバランスが悪いから。 理性と本能とか、あたしが自分をスキとキライのバランスとか。愛情表現もね、あたしより相手が大事と思うキモチと、スキでいて求めてほしいと思うキモチとね、バランス悪い」

ツカサ「理性と本能、自分への好き嫌い、わたしも同じくです。ほんとアンバランス」


*カラダで遊ぶこと

柘榴 「あたしね、ホントは根っこはSMの人じゃないと思うのね? カラダで遊ぶのがスキな人なだけだと思う」

ツカサ 「生まれたときはカラダしか持ってないわけで、それで遊ぶってすごく本能に忠実な気がします」

柘榴 「ただその遊び方が、普通の人、イヤ普通の人って基準がよくわかんないけど、そういう人から見たら、やっぱりバランス悪いってかおかしいのかなって」

ツカサ 「普通の人が、身体改造やSMしないと定義したら、異端として見ますよね。でもそこをバランスがおかしいって見るのは、偏見。実際偏見の世の中だけれど」

柘榴 「今あたしカラダで遊ぶことも仕事にしてるけどね。 だからまんこ切ったとかって、仕事だけどあたしの中では大きく分けて『カラダで遊ぶ』だし、みんなびっくりするのかなぁって思う」

ツカサ 「びっくりするし、それを異端や異形の目で見る人はいると思うけど、そういう世界に安堵を感じる人間がいるってことは知っていてほしいなと思います。人それぞれ、何をするのが楽しいかなんて、十人十色であるはずなのだし」

柘榴 「あ、『びっくりするみんな』は、SMの人も改造の人も含めてね。 うん、SMの中でもあたしたぶん異端でレアみたいだから、きっとSM業界の中でもバランス悪いコなんだと思う」

ツカサ「たしかにレアだしわたしもびっくりしたけど、それを嫌な感じがするなとは思わなかった。おお、すごいなーおもしろいなーって人が多いんじゃないかなあ。改造とかSMの人たちは」

柘榴 「異端でレアを排除したがる人はもちろん多いけど、異端でレアをおもしろいと思ってくれたり、安堵してくれる人もいるから。まあぶっちゃけラビア切断したM女ってウケるし、新人だから売りにもなるしね」

ツカサ 「うん、インパクトすごいと思う」

柘榴 「インパクトになるってのは、あとからわかったんだけどね」

ツカサ 「あとからってのもすごい」

柘榴 「あたし的にはお仕事だからやっただけだったし、SM業界の普通って今もわかんないけど、当時はサスペンションくらいよくあることなのかなって思ってた」

ツカサ 「サスペンションってよくあるんですかね? まだ日本だと発展途上だと思ってた」

柘榴 「詳しいことはわかんないけど、今はサスやりたがるしやってる女王様多いみたい ショーサスとか、確かに少ないだろうし」

ツカサ 「流行なのかな。SMでやれば刺激もインパクトも強いし、派手だし。わたしもいつかやってみたいです、サスペンション」



【後編へ続く】
プロフィール

Author:さえきつかさ
モノカキ。
広い意味でのマイノリティに興味があり、観察、考察をしたりしなかったり。
自身はボディピアスと入れ墨のある、見かけはとても大人しい人。

「佐伯僚の性的探訪」は、菜摘ひかるさんの『風俗嬢菜摘ひかるの性的冒険』を敬愛する意をこめてつけ、各記事の題名はやはり敬愛する藤森直子さんの『綾、ホステス、22歳』に影響されています。

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